空手道について

この項目では、オリンピックにも採用され、現在人気急上昇中の空手道の歴史や流派について簡単に述べていきたいと思います。
  *写真は近代空手の父と言われる船越義珍先生

歴史

発祥

 諸説ありますが、一般的には沖縄古来の武術『手(ティー)』と中国の拳法が融合・発展したものだと言われています。『手』と中国を意味する『唐』が合わさり、『唐手』という名称になったとの説があります。

沖縄から本土へ

 明治12年(1879年)、琉球王国が消失し、本土との国交が回復されてから、本土へ渡る人たちが沢山いました。その中で唐手を紹介する人もいましたが、本格的に知られるようになったのは大正以降です。大正11年(1922年)5月、文部省主催の第1回体育展覧会で、後に近代空手の父と呼ばれる富名腰義珍(後の船越義珍)先生が唐手の写真を展示したことが柔道創始者の加納治五郎先生の目に留まり、翌6月に講道館で演武をしたことが世に広まるきっかけとなったと言われています。
 そして、普及が進むにつれ、元来の『唐手』では中国伝来の物と捉えられることが多かったため、『徒手空拳』と般若心経の『空』の概念を取り入れ、現在の『空手』へと名称が変えられたと言われています。

日本から世界へ

沖縄から本土、そして世界へと広がっていった空手道は、『伝統派(寸止め)』『直接打撃制(フルコンタクト)』『防具付き(硬式)』等の多くの流派やスタイルが存在しています。ですが、格闘技や武道、スポーツやライフワーク等様々な目的を持った人が自分に合ったスタイルを選択できるのが強みであり、その結果、世界空手道連盟に未登録の方も含めると約1億人もの人が空手をしていると言われています。2020年、東京オリンピックの正式種目にも採用され、何年も前からアジア五輪では正式種目で行われています。
 様々な側面やスタイルの空手道は世界中の人々から愛され、これからも愛され続けていくでしょう。

空手の流派

 空手の流派は沢山あり、実のところ詳細は不明です。ルールも各団体の理念のもと、大小様々な違いがありますが、ここでは主に四大流派と呼ばれる空手の特徴を、おおまかではありますがご紹介していきます。
(注)流派など、現在では多くの資料や文献があり、内容がそれぞれ違います。多くの参考資料から、共通した内容を抜き出して掲載しておりますので、ご理解ください。

松濤館流

 近代空手の父とも呼ばれる船越義珍先生を開祖とする流派。元々は無流派主義でしたが後述する空手が流派を名乗り、それに倣って船越義珍先生の系統がいつしか松濤館流と呼ばれるようになりました。
 遠い間合いからの一撃必殺が強みで、攻撃技や受け技等、一つ一つの動きがダイナミックなことが特徴です。
 有名どころでは日本松涛連盟さんや日本空手協会さん等があります。また、北朝鮮や韓国のテコンドーは松濤館空手をベースにして生まれました。TTKC道場でも現在は主に松濤館流を指導しています。

剛柔流

 宮城長順先生が創始したと言われています。
 円を描く動きが特徴で、接近戦での打撃や掴み投げが強み。体の鍛錬が訓練の基礎となっています。フルコンタクト空手の元祖、極真会館の創始者大山倍達先生は剛柔流を学ばれていました。京都には非常に多くの道場が存在します。

糸東流

 摩文仁賢和先生が創始されました。沖縄の首里手(簡単に言うと松濤館流のご先祖様)と那覇手(同じく剛柔流のご先祖様)を学ばれ、首里手の糸洲安恒先生と那覇手の東恩納寛量先生の頭文字を取って糸東流と名づけられました。
 突き蹴りだけでなく、投げや逆技もあり総合武道としての色合いがとても強いのが特徴です。

和道流

 大塚博紀先生を開祖とする流派です。船越義珍先生に指示し、さらに新陰流などの古流剣術や柔術の体捌きを加えることで生み出されました。四大流派の中では唯一本土発祥となります。
 無駄な動きが少なく、最小限の動きしかしない点と、投げ、足技、受け身など柔道に似た技があります。

全日本空手道連盟とは(概要)

現在、日本には前記した四大流派はもちろんのこと、同じ流派でもたくさんの分派や独立された流派もあり、数えきれないほどの流派が存在しています(もちろん世界でも)。その中で、 日本の空手道に統一的な秩序をもたらすことを目的に結成されたのが全日本空手道連盟です。日本体育協会への加盟および国民体育大会への参加などに国民体育の一環としての空手道の地位を確立、また試合制度の整備や競技ルールの改良など、空手道の発展のための環境づくりにいそしまれています。

公認段位について(概要)

その全日本空手道連盟の発行する段位が公認段位となります。各流派会派の中で共通基盤をもとに審査・審議を行い認許されるものです。また、公認段位とは別に各流派で認定される段位があります。別名『会派段位』とも呼ばれるものです。よって
〇〇流三段 公認段位三段 や △△会四段 公認段位二段
と会派段位と公認段位が違うパターンも出てきます。

TTKC本部道場での段位について

TTKCでは基本的に黒帯は全日本空手道連盟の公認段位取得を目標とします。公認段位取得の際は、会派段位も同段位とします。
*全日本空手道連盟への登録が必要になりますが、その時になってからお知らせします。
*一般部の方(希望)や特段の事情がある場合には会派の段審査も行います。